経営事項審査申請(経審)
経営事項審査は、公共工事の入札に参加するために受ける審査で、政府調達における入札参加資格審査申請に相当する手続です
兵庫県などが行う公共事業を発注者から直接請け負いたいと願う場合、まずは「経営事項審査」を受けなければなりません。
公共事業は国民の税金で運営されるため、民間工事以上に適正な施工を確保する必要があることから、請け負うためにはより厳しい条件を課しています。 1つ目が技術者の技量や質、実際の工事実績、財務基盤の安定等が問われます。
この審査のことを「経審」、正式には「経営資格審査」と言われている審査です
ランクに該当しない業者は入札ができません。これが入札資格審査とよばれるものです。
また、兵庫県などが行う公共事業受注にあたっては、発注者と請負契約を締結する日の1年7月前の日の直後の営業年度終了の日以降に経営事項審査を受けていなければなりません。 このため、常時公共工事を受注しようとする建設業者の方は、毎年経営事項審査を受けることが必要です。
審査項目
以下の項目が審査項目になります
- 経営規模…完成工事高、自己資本額、利払前税引前償却前利益
- 経営状況…総資本売上総利益率、売上高経常利益率、営業キャッシュフロー、自己資本比率など8指標
- 技術力 …技術職員数、元請完工高
- その他(社会性等) …労働福祉の状況、法令遵守の状況、営業年数、建設業の経理に関する状況
区分 | 審査項目 | ウェイト |
---|---|---|
経営規模(X) | 完成工事高(X1) | 0.25 |
自己資本額及び利益額(X2) | ---- | 0.15 |
経営状況(Y) | 純支払利息比率 負債回転期間 総資本売上総利益率 売上高経常利益率 自己資本対固定資産比率 自己資本比率 営業キャッシュフロー 利益剰余金 |
0.20 |
技術力(Z) | 技術職員数 元請完成工事高 |
0.25 |
社会性等(W) | 労働福祉の状況 建設業の営業年数 防災協定締結の有無 法令遵守の状況 建設業の経理に関する状況 研究開発費 |
0.15 |
この経審の結果を元に公共事業の発注者(市町村,県,国)が独自に工事実績や工事経歴などを点数化することでよって行政(県)は業者を「S・A・B・C・D」というようにランク付け、受注できる工事の範囲や程度を決めます。